アレルギー検査とは
花粉・食物・ダニ・ハウスダストなど、アレルギー反応を引き起こす原因物質(アレルゲン)を特定する検査です。アレルギー検査には主に血液検査と皮膚検査があり、当院では血液を用いて検査するイムノキャップ®、RAST法の2種類を行っています。
血液検査では血液中のIgE抗体を測定してアレルゲン(原因物質)を特定します。
症状の原因を特定することは、アレルゲンの治療や対策の第一歩です。
イムノキャップ®
指先からの採血で、スギ・ダニ・イヌ・ネコなど主要な8種類のアレルゲンに対するIgE抗体を20分程度で調べられる迅速検査です。注射器を使わず痛みも少ないため、小さなお子さんにも適しており、当日に結果がわかるのが大きな特徴です。
検査の流れ
- 指先から採血する
指先からのわずかな量の採血なのでお時間はかかりません。
痛みは一瞬チクっとするのみです。 - 検査結果が出るまで20分
- 検査結果の確認・説明
「陰性・陽性・強陽性」の3段階で示されます。

精度について
静脈採血に比べると「普通」または「わずかに劣る」とされ、陰性か陽性かの判定が中心です。吸入性アレルゲン(花粉やダニ)では80~90%程度の感度と報告されることもあり比較的高い精度が期待されます。
イムノキャップ®は「何に反応しているか大まかに知りたい」「子どもがいて負担を減らしたい」「スギ花粉やダニなど代表的なアレルゲンを早く知りたい」場合に非常に有用な検査です。
より精密な検査結果を希望の方はRAST法(静脈採血)をお勧めします。
RAST法では陽性となる場合でも程度が低いアレルゲンはイムノキャップ®では陰性となる場合があります。
費用(保険診療3割負担の場合)
| 保険3割の場合 | 約3,000円 |
|---|
※上記費用に加え、別途診察料などが発生します。
RAST法(特異的IgE検査)
一般的な静脈からの採血で行うアレルギー検査です。
原因物質(アレルゲン)ごとに血液中の特異的IgE抗体の量を測定し、アレルギーの有無や反応の強さを調べることができます。
200種類以上あるアレルゲンの中から、保険適応で13項目まで選択し検査することができます。
検査の流れ
- 採血
- 結果が出るまでに約7日間(後日結果をお渡しします)
- 検査結果の確認・説明
「0から6」の7段階で示し、数値が高いほどアレルギー感作¹が高いことを意味します。
※¹アレルギー感作(かんさ)とは
花粉やダニ、食物などの原因物質(アレルゲン)が体内に侵入し、体がその物質を「異物」と認識して「IgE抗体」という特殊な抗体を作りアレルギー反応を起こす準備ができた状態です。
精度について
アレルギー検査の中でも精度が高いとされています。
イムノキャップ®により検査で陰性と出た項目でも、RAST法では陽性となる場合があります。
費用(保険診療3割負担の場合)
|
1項目(採血料などを含む) |
約890円 |
|---|---|
| 追加1項目毎 | 約330円 |
| 13項目 | 約5,000円 |
※上記費用に加え、別途診察料などが発生します。
アレルギー検査の注意点
アレルゲンに対するIgE抗体が高いほどアレルゲンに対する反応性が強いことを示しますが、陽性でも必ず症状が出るとは限りません。また、本来のアレルゲンとは別の構造が似ている物質に対してもIgE抗体が反応してしまうことがあるため、どちらの検査も100%の精度ではないため、実際の症状や問診と合わせて総合的に判断されます。
アレルギー検査に関するよくある質問
アレルギー検査(イムノキャップ®/RAST法)は何歳から受けられますか?
イムノキャップ®は指先から少量の採血になるため、採血が可能であれば乳幼児からでも受けることができます。身体への負担が少なく、小児でも比較的安全に実施できます。
RAST法は静脈からの採血なるため12歳以上から受けることができます。
アレルギー検査では、どんなアレルゲンがわかりますか?
イムノキャップ®は、スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ(花粉)・ヤケヒョウヒダニ(ダニ)・イヌ皮屑・ネコ皮屑(動物)の8項目のアレルゲンに対するIgE抗体を検査できます。
RAST法では200種類以上の項目から症状と関連が疑われるアレルゲンを13項目まで選択し検査できます。
アレルギー検査において、結果はすぐにわかりますか?
イムノキャップ®は20分程度で調べられるため当日に結果がわかります。
RAST法では約7日後に結果がわかります。
アレルギー検査は痛いですか?
採血のみの検査で、イムノキャップ®は指先に針を刺す際に軽い痛みを感じる程度です。RAST法では静脈からの採血であり、針を刺す際に痛みが生じますが通常は一瞬で終わります。まれに神経に触れて強い痛みやしびれを感じることがあります。その際は我慢せずスタッフに伝えてください。また採血後に痛みや腫れ、内出血が生じる可能性がありますが、しばらく続くこともありますが、多くは自然に治ります。
アレルギー検査は保険適用となりますか?
症状があり、医師が検査の必要性を認めた場合は健康保険が適用され、窓口負担が軽くなります。無症状で自分の希望のみで検査する場合は自費扱いとなり、費用は高めになります。施設や検査項目によっても料金が変わるため、事前に確認してから受診することが望ましいです。
