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◎…火曜日・金曜日午後は手術
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※火曜午後は非常勤による外来診療あり、その他不定期にて各専門外来あり

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学校の眼科検診・視力検査で指摘された

学校の眼科検診・視力検査で指摘された

学校検診では「370方式」と呼ばれる簡易的な方法で視力が測定されます。これは眼科で行う視力検査とは異なる検査方法です。

学校の検診でA判定以外の場合は、正確な診断を受けるために眼科で詳しい検査を受けることが必要です。

視力低下の原因は多岐にわたり、何らかの眼の病気が隠れている可能性もあります。

当院では視力検査に加え、外眼部検査や眼位検査、色覚検査なども実施しております。

早期の受診と適切な治療が重要ですので、来院時には学校から受け取った検査結果の用紙を必ずお持ちください。

お子様のこんな症状はご相談ください

  •  目を細めて物を見る
  •  顔を傾けて見ることが多い
  •  目を頻繁にこする
  •  黒目の位置が中心からずれている
  •  左右で目の大きさや形に差がある
  •  涙や目やにが多い
  •  まぶしそうにしていることが多い

お子さまは、目に異常があっても自覚しにくく、それを言葉で上手に伝えるのも難しい場合があります。

そのため、保護者の方は日頃からお子さまの目の使い方や様子をよく観察し、気になる兆候があれば早めに眼科を受診するよう心がけましょう。

学校検診で行われる内容

視力検査

学校健診で行われる視力検査は、養護教諭や学校の先生などによって行われる予備的な検査で、370方式という手法を用いて行われます。

370方式とは?

370方式とは、3種類の大きさのランドルト環(C型のマーク)のみを用いて短時間で視力を評価する検査方法です。

学習への影響を調べることを目的としており、視力をA(1.0以上)、B(0.7以上1.0未満)、C(0.3以上0.7未満)、D(0.3未満)の4つの範囲に分けて評価します。

視力検査の判定

両目に2段階以上の視力差(右目A、左目Cなど)がある場合は、なるべく早く受診してください。

また、B判定であっても、これから近視が進行する可能性があるため、注意しましょう。近視が進むと、眼鏡やコンタクトレンズなどで視力を矯正する必要が出てくるだけでなく、「網膜剥離」や「黄斑変性」「緑内障」などの失明を引き起こす病気になるリスクが高まります。

また、近年は外で遊ぶ時間の不足や、タブレットやゲームなどの普及の影響もあり、近視の子どもが増加しています。

近視は20歳くらいまで進行するとされているため、近視予防を心がけましょう。

当院では、子どもの近視の治療として、低濃度アトロピン点眼薬やオルソケラトロジー治療を行っています。

他にも、近視進行を防止するための、生活のアドバイスなども行っています。

視力 判定
A(1.0以上) 教室のどこかに座っていても、黒板の文字を問題なく読める程度の視力です。

B(0.7 以上 1.0 未満)

教室の真ん中から後ろの席にいても、ほとんどの黒板の文字を読める程度の視力です。
ただし、小さい文字の場合は読みにくいことがあります。

C(0.3 以上 0.7 未満)

教室の真ん中よりやや前の席に座っていても、黒板に書かれた小さな文字が半分ほどしか読めない程度の視力です。

D(0.3 未満)

教室の一番前の席でも、メガネやコンタクトレンズがないと黒板に書かれた文字が読めない程度の視力です。

眼位検査

眼位検査とは、両目の位置関係を調べる検査で、斜視がないかを確認します。

斜視とは、片方の目が見ようとしている方向を見ているのにもかかわらず、もう片方の目が違う方向を向き、左右の視線が合わない状態です。

視線の向く方向によって内斜視・外斜視・上下斜視に分類されます。

斜視は見た目の問題だけではなく、物を両目で見ることができることにより、立体感や距離感がつかみにくくなり、弱視を合併することもあります。

斜視の原因は様々で、遠視や生まれつきの筋肉や神経の異常、病気、怪我などがあります。

外眼部検査(結膜炎、睫毛・まぶたの異常、角膜の異常に関する検査)

外眼部検査とは、眼球の周囲の器官を観察し、まつ毛・まぶた、角膜の異常や結膜炎の有無を確認する検査です。

子どもの場合、逆さまつげといって、まつ毛が眼球側に向かって生えることで角膜に傷をつけることがあります。

また、結膜炎は花粉症などのアレルギー性結膜炎とウイルス性結膜炎があり、治療が必要です。

重篤な状態になると視力が低下することがあるため、注意しましょう。

色覚検査

色覚検査とは、色覚異常の有無を調べる検査です。

色覚異常とは、多くの人とは異なった色の見え方をする状態のことです。

通常、人間の網膜は赤、緑、青の3色を感じる能力がありますが、色覚異常の人は網膜の中にある「錐体」と呼ばれる色に反応する細胞に異常があるため、色の区別が難しくなります。

色覚検査は、学校では任意で行っていることが多いため、色覚検査を受けたことがない方も多いです。

色覚検査を受けたことがない方は、一度眼科で検査を受けることをお勧めします。

色覚異常は適切に対応することで、ほとんど不自由のない生活が送れます。

自動車運転免許や職業選択に関しても、大半に関しては問題ありません。

しかし、警察官やパイロット、電車の運転手などの一部の職業に関しては色覚異常による制限があることがあるため、早い段階で色覚異常の有無を知っておくことは重要です。

当院では、石原色覚検査表国際版38表やパネルD-15を用いた色覚検査を行っています。

眼鏡・コンタクト作成について

眼鏡の処方(予約制)

当院では、眼鏡の処方にあたって、単に機械で近視などの度数を測るだけでなく、医師と視能訓練士が連携しながら、患者様のライフスタイルに合わせた最適な度数を検討し、処方箋を発行しています。

眼鏡を作成する店舗については特に指定しておりませんので、お好きな眼鏡店をご利用ください。

完成した眼鏡の見え方についての確認も当院で行っております。

なお、眼鏡処方でご来院の際は、できれば現在ご使用中の眼鏡をお持ちください。

眼鏡の処方(予約制)

コンタクトレンズの処方

コンタクトレンズが初めての方へ

初めてコンタクトレンズの処方を希望される方は、できれば現在お使いの眼鏡をお持ちください。

眼鏡をお持ちでない場合は、先に眼鏡を処方させていただくことがあります。

コンタクトレンズの処方では、適切な度数を確認した後、装着と取り外しの練習(着脱練習)を行います。着脱練習には時間を要する場合があるため、初めての方は予約制とさせていただく場合があります。

ご予約は、お電話またはWEB予約より承っております。

※当院でコンタクトレンズをご購入していただきますので、処方箋のみの発行は行っておりません。ご了承ください。

すでにコンタクトレンズをご利用中の方へ

すでにコンタクトレンズをご使用中の方は、ご来院の際に、現在お使いのレンズの種類・メーカー名・サイズなどがわかるものがあればお持ちください。

なお、診察時の目の状態によっては、コンタクトレンズの処方を見合わせ、治療を優先させていただく場合があります。その際は医師の指示に従ってください。

※当院ではコンタクトレンズをご購入していただきますので、処方箋のみの発行は行っておりません。あらかじめご了承ください。

小児眼科で対応する病気

当院の小児眼科では、お子様の目に関するさまざまな病気の診断と治療を行っています。

近視

目の屈折力が強いために、外から入った光が網膜の手前でピントを結んでしまう状態です。近くの物は見える一方で、遠くが見えにくくなります。視力の矯正には、眼鏡やコンタクトレンズの使用に加え、近視の進行を抑える目的で低濃度アトロピン点眼等の治療を行う場合もあります。

遠視

屈折力が弱く、光が網膜の後ろでピントを結んでしまいます。遠くは比較的見えやすく、近くが見えにくくなることが多いですが、症状の出方には個人差があります。眼鏡やコンタクトレンズで視力を矯正します。

乱視

角膜の形状にゆがみがあり、光が一点に集まらず網膜上でピントが合わない状態です。物がぼやけて見えたり、二重に見えたりします。眼鏡やコンタクトレンズによる視力補正が可能です。

斜視

左右の目の視線が同じ方向を向いていない状態で、「内斜視」「外斜視」「上斜視」「下斜視」などがあります。見た目だけでなく、両眼視や立体視などの視機能に影響し、放置すると弱視を引き起こすこともあります。眼鏡や視能訓練での治療を行い、必要に応じて手術が選択されます。

弱視

遠視や斜視、生まれつきの目の病気などにより、視力が十分に発達しなかった状態です。単に眼鏡をかけても視力の改善が難しいため、視能訓練などの早期治療が重要です。

眼瞼内反症(さかさまつげ)

まぶたの形状などの影響で、まつげが内側に向き、角膜に当たってしまう状態です。角膜に傷がつくことで感染症や乱視の原因になることがあります。状態によっては治療や手術が必要になります。

眼瞼内反症(さかさまつげ)

先天性色覚異常

色の識別に障害がある状態で、たとえば「赤・緑・茶」や「ピンク・水色・灰色」などを区別しにくくなります。遺伝によるもので根本的な治療法はありませんが、適切なサポートにより、日常生活や進学・就職で大きな支障は生じにくくなっています。現在では普通自動車免許の取得も可能です。

当院では、「石原色覚検査表(国際版38表)」や「パネルD-15」などの検査に対応しております。